お箸の雑学

お箸の寿命~買い替えのタイミング

お箸の寿命―長持ちさせるメンテナンスと買い替えのタイミング―

箸を選ぶ

ここではお箸のメンテナンスと買い替えのタイミングについて解説します。

お箸の取り扱いと長持ちさせるメンテナンス

 お箸は日頃の取り扱いとメンテナンスにより寿命がガラッと変わり、
いくつかのポイントに気を付けると通常よりも長持ちします。

日頃の取り扱いのポイント

① 食後すぐに水洗いをする。
② 食洗機を避ける。
 この2点がポイントとなってきます。

 ①についてですが、食後に水に浸けっぱなしにするとお箸の素地そのものが水を吸ってしまい、膨張します。箸に施してある塗りは伸縮性があまり高くないため塗面を傷めてしまうだけでなく、伸縮を繰り返すことで素地そのものも傷んでしまいます。そのためお使い頂いた後すぐに水洗いをして頂いた方が長持ちします。
 ②食洗機について、食洗機は高熱と衝撃、それに水分と塗りだけでなく箸そのものにダメージを与えてしまうため、なるべくお控えください。どうしても使われる場合は、箸先を上向きにすると比較的長持ちしますが、やはり当店のお箸につきましてお勧めは出来ません。
 
和くら

日頃のメンテナンス
 日ごろのメンテナンスとして、お使い頂いたり、箸先の塗りの薄くなったあるいは剥げてしまったお箸に、箸先部分に少量の植物油(匂いが少なく、酸化に強いものをお勧めします。例:食用の椿油)を塗り丁寧に拭き上げてください。
 そうすることで、箸先の塗りや素地がある程度守られるため比較的長持ちします。

 
屋久杉立体箸置き

お箸の寿命と買い替えのタイミング

 一般的にお箸の寿命は、折れて使えなくなった時、あるいはいいものを見つけた、もらった場合など、使わなくなった時まで使われる方がほとんどだと思います。ですので、お箸の寿命と言われてピンとくる方は少ないのではないでしょうか。

 「塗りについての解説」(→リンクで述べたとおり、塗りは素地の保護のためにしてあります。そのため、塗りが剥げてしまった後は、素地がむき出しになってしまい、直接ダメージを受けてしまいます。
 天然素材を使っているものは、その直接のダメージにより、黒ずみが目立ってしまい、どうしても避けられません。これは素地にシミが出来たことによるもの、あるいはまな板の黒ずみ同様、雑菌やカビなどによるものと考えられます。
 お箸は毎日必ず口に入るものです。箸を売る側の人間としては、食の安全の面から考えると、こうなってしまったお箸を使い続けることは、お勧めは出来ません。
 そのため、塗りが剥げて黒ずむまでがお箸の寿命、と我々は考えています。

 そのように考えると、一般に塗り箸の寿命は、およそ1年ほどと言われています。
 もちろん、何種類かのお箸をローテーションで使えば、その分伸びていきます。

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